モアイを移送するには・・・?

イベントレポ

2018.03.30

こんにちは、マチノです。
春分の日に雪が降ったかと思えば、3月下旬は夏日といわれるくらい気温が急激に上がりましたね。
桜も見頃を迎えて、お花見に出かける方も多いようです。

 

4月はもう間近。もうすぐイースターです。
イースター・・・あまり馴染みがない言葉ですね。
日本語に訳すと「復活祭」。キリストの復活を祝う日です。
昨今では日本でも徐々に知名度が広がって、この時期になると色鮮やかな卵を各地で見かけますね。

 

マチノはイースターと聞くと、復活祭ではなくイースター島が思い浮かびます。
イースター島といえばモアイ像が有名ですね。
先週、その「モアイ」という言葉を思いがけない場所で聞くことになりました。

 

 

今回の日記は、とあるセミナーのレポートです。
約1週間前、社員のみなさんと一緒に「コミュニケーション力upセミナー」に行ってきました。

 

講師は渡辺良勝先生。セミナーは恵那商工会議所にて行われました。
渡辺先生のホームページ→http://www.office-partner.jp/

 

セミナーというと椅子に座って先生のお話を聞くというイメージですが、渡辺先生は違います。
コミュニケーションは体験によって磨かれるもの。

 

 

ということで、まずはゲームをすることになりました。
1.参加者それぞれに、有名人の名前が書いてある紙を背中に貼ります。(自分に貼られた紙を見ることはできません)
2.参加者に話しかけてヒントを得て、自分に貼られている紙の名前を当てます。
ただし、参加者に話しかける時は必ずクローズド・クエスチョンでなければいけません。

 
質問はすべて、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンに分けることができます。

クローズド・クエスチョンは、「はい」か「いいえ」で答えられる質問のことです。
たとえば、あなたは朝食を食べましたか?は、「はい」か「いいえ」で答えられます。

対してオープン・クエスチョンは、多様な答え方ができる質問のことです。
たとえば、お昼ご飯はなにが食べたいですか?は、人によってそれぞれ答えが違います。

 

 

このゲームは、クローズド・クエスチョンによって答えを絞っていき、正解を導き出す。
つまり、どのような質問を投げかければ、自分が知りたい情報を得られるのかという、一種の脳トレに近いですね。

 

 

Q.外国人ですか? A.いいえ
Q.男ですか? A.はい
Q.テレビによく出ていますか? A.はい.
Q.スポーツで有名ですか? A.いいえ
Q.歌手ですか? A.いいえ
Q.お笑い番組によく出ていますか? A.はい
Q.年齢は30歳より上ですか? A.はい
Q.結婚していますか? A.いいえ
Q.相方はいますか? A.はい

 

 

という風に、この人物はなにをしているから有名なのか、どんなジャンルで活躍しているのか。
それが分かったら、今度はどんな人物なのかを絞っていきます。
「はい」か「いいえ」で答えればいいので、これなら初対面の人とも喋りやすいですね。

 

 

ゲームが好きなマチノとしては、これはなんとしてでも当てたいところ。
頑張った結果、参加者の中で2番目に正解しました。

 

 

ゲームが終わったら講義に戻り、「聞く」と「聴く」の違いを説明していただきました。
「聞く」というのは、無意識に聞いていること。
「聴く」というのは、耳を傾けて聴くこと。
人の話は「聴く」ものであり、積極的に聴くためには相槌を声に出して打つことだそうです。

 

 

聴くためのテクニックは相槌だけではありません。
But(しかし、だけど)を使わないことが重要です。
たとえば、「なるほど、そうですね。しかし、私はこう思います」などです。
Butを使うと、自分にはそんなつもりがなくても、相手を否定することになります。
これは気を付けなければいけませんね・・・!

 

次は相槌の練習をするために、二人一組になって「桃太郎トレーニング」をすることになりました。
片方が桃太郎の話を読み、もう片方が「、」や「。」の時に相槌を打つというものです。

 

 

「むかしむかし、(うんうん)
あるところに、(ほう)
おじいさんとおばあさんが住んでいました。(へえ!)」

 

 

という感じです。
やってみた感想としては、相槌があると私の話を聴いてくれてるんだなぁと嬉しくなりますね。

 

 

次は「、」や「。」にこだわらず、好きなタイミングで相槌を入れる演習を行いました。
喋っている時に言葉を重ねられると、今度は喋りにくい印象でした。
こうやって同時に喋ってしまうことは日常でもよくありがちなので、気を付けなければいけませんね。

 

 

相槌は入れるタイミングも重要ですが、言葉を変えることもポイントだそうです。
ずっと、「へえー」ばっかりだと、相手は聞き流されていると思います。
「へえー」「ほう」「すごい」「ええ!」などのバリエーションをストックしておくことが、聴き上手になるコツだそうです。

 

 

さて、次がタイトルにもある「モアイ」を使った問題を全員で解くグループワークです。
ちょっと記憶があいまいですが、問題の内容をざっくり説明すると、
・昔々、ムー大陸にあるラ・ムー帝国でのお話です。
・大陸が沈没するという予言を受けました。
・王様の50歳の誕生日までに、1000体のモアイ像を製造し、海を渡った先にある島に移送します。

 

Q.さて、1000体のモアイ像を作って移動させるには、何年かかるでしょうか。

 

 

という問題をみんなで話し合います。
このゲームのやり方とルールは・・・

 

1.まず、参加者を5~6人のグループに分けます。
2.グループごとに、カードの束が主催者から渡されます。
3.一人一人に、裏向きでカードを6枚か7枚配ります。カードの内容はそれぞれ違います。
4.カードの内容を他の人に見せてはいけません。言葉で伝えることはokです。
5.お互いが持っている情報を伝え合い、情報を統括して、答えを導き出しましょう。

 

これだけ聞くと簡単そうですね。
カードの内容を言葉で伝えてもいいなら、カードを見せているのと一緒。

ですが、ここで「モアイ」の舞台設定が活きてきます。

 

まずムー大陸の世界観ですが、
・一年は10か月
・一週間は6日
・一日は36時間
と、現在と大きく異なっています。

 

 

他にも制約があり
・人々は一日に8時間しか働かない
・人々は一週間に1日は休む
・モアイ像の職人は一年に10人しか育てられない
・人々は年末に20人死亡する
・モアイ像を作るには、100000時間必要
などの事情を考慮しなければなりません。

また、一度に船で移送できるモアイ像の数が決まっていたり、一定確率で船が沈没してモアイ像も沈んだりします。

 

それぞれが持っている情報をいかに上手くまとめられるかが、このグループワークの肝となってきます。それと計算能力ですね。
私たちのグループ含めて、どのグループも苦戦していました。

 

まずはそれぞれが持っている情報を出し切った後、必要な情報と不必要な情報を取捨選択。
どういう手順で答えを導き出すのが正しいのか。
すべての情報を把握して一人でじっくり考えれば分かった方もいるかもしれませんが、言葉で伝え合うのはやっぱり難しいですね。

 

 

(この情報はいらないかも・・・)と一人で結論を出して言わなかったり、自分の意見をなかなか口にできなかったり。
一人で結論を出すのは、自分との対話で終わっているということ。
まずは言葉に出して、相手に伝えてみることが必要だということを強く実感しました。

 

これでセミナーは終わりですが、マチノは新しい発見や気付いたことがたくさんありました。
デザイナーはお客様の願いを叶えるお手伝いをするお仕事です。
お客様がなにを望んでいるのか、どんなことに困っているのか・・・
しっかりとお話を聴いて解決するには、コミュニケーション能力が不可欠です。

 

 

今後もこういうセミナーがあれば積極的に参加していきたいですね。
以上、セミナーのレポートでした。

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