1月:自然薯とスルメの麹漬け

“えな”里山の恵み

2018.12.28

お正月といえば、いつもより豪華なものを食べる日。
そんなイメージがありますよね。
 
この地域でもお正月はいつもより贅沢なものを食べていました。
里山のごちそうといえば、山のうなぎとも呼ばれる自然薯。
掘るのはとても大変ですが、
今でもお正月には欠かせない食材として大変人気です。
 
そして、海産物も重宝されてきました。
海産物が手に入ると麹や味噌に漬けて保存しておき、
お正月などのハレの日に振る舞われていたそうです。
  
そこで、1月の写真は自然薯とスルメの麹漬けをピックアップします。
  

 
この地域では、自然薯は1月2日に食べるという風習が根付いています。
 
年越しからたくさんご馳走を食べると、胃がどんどん疲れてきますね。
そこで2日にとろろを食べて、胃腸を整えるというわけです。
 
写真にあるように、自然薯を海苔で包んだものは
お酒のおつまみにもぴったり。
 
恵那市では自然薯を新たな特産品にしようという動きがあり、
中山道じねんじょ農園が栽培に力を入れています。
  

    

写真に掲載しているスルメの麹漬けは、飯地町の商品です。
飯地町は恵那市で一番小さな町で、丁寧に保存食を作っています。
 
新鮮な魚介が手に入りにくいこの地域では、
お正月のごちそうとして食べ続けられてきました。
 
このスルメは、ふるさとの味を守り続けるお母さんたちが
町で育った天空米というお米で麹を手作りし、じっくり漬け込んであります。
こうすることで、麹の旨みとスルメの旨みが溶け合って、
とても美味しくなるのです。
  

 
昔ながらの製法で手間暇かけられた麹漬けは、
ご飯だけでなく、ビールにも日本酒にも相性抜群!
ふっくらとして、柔らかで肉厚。食べ応えがあります。
  

   
写真には漬物の菊ごぼうと味付け味噌も掲載しました。
どちらも香ばしくて、ご飯のお供やお酒のおつまみにも丁度いい甘辛さ。
 
里山のお正月はこういったシンプルながらも温かなご馳走を
家族や親戚と囲んで、滋養あふれる食事で英気を養いました。

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