5月:朴葉寿司

“えな”里山の恵み

2019.05.01

 

岐阜県を代表する郷土料理といえば、

「朴葉寿司」は外すことができない一品です。

 

「朴葉寿司」とはその名前の通り、

具材を乗せた酢飯を朴の葉で包んだ食べ物です。

 

昔はどの家の庭にも朴の木が植えられていて、

「朴葉寿司」は各家庭で当たり前のように食されていました。

 

今でも端午の節句や町の行事で作ることがあって、

岐阜県の人々にとっては馴染みの深いご当地名物です。

 

葉っぱでお寿司を包むという文化は全国的にもいくつかの例があります。

富山県の鱒寿司や関西方面の柿の葉寿司などが代表的ですね。

 

なぜ葉っぱで包むのかというと、

柿の葉や笹の葉には殺菌作用があって、

中身が腐りにくくなるからです。

 

実は朴の葉も同じように殺菌効果があります。

そのため、山に囲まれて農業が盛んなこの地域では、

お弁当として「朴葉寿司」を持っていったそうです

 

朴の葉は初夏を想起するような爽やかな香りが特徴で、

お菓子屋さんにもよく取り入れられています。

朴の葉は火にも強く、味噌を包んで焼く「朴葉味噌」も根強い人気を誇っています。

 

朴の葉は生活に密着した地域の宝物であり、

今も昔も食生活を豊かにする葉っぱとして愛され続けています。

 

 

 

 

これが朴の木と朴葉です。

 

朴葉寿司に使う具材は、地域や各家庭によって違います。

この東濃地方だと、卵焼きや鮭、しぐれ煮や漬物などが多いですね。

他にも、酢サバやきのこ、紅ショウガやきゃらぶきなどが使われます。

 

朴葉寿司の作り方は、実はそれほど難しくありません。

ここで簡単にレシピを紹介しますね。

 

 

材料(5人分。20個前後作ることができます)

お米・・・5合

酢・・・130ml

砂糖・・・130g

塩・・・小さじ2~3

鮭・・・25ml

朴葉・・・20枚前後

 

 

1.初めに朴の葉を洗って、乾かしておきます。

 

 

2.硬めにご飯を炊いて、酢と砂糖と塩と酒を混ぜます。

 

3.ご飯が冷めるのを待つ間に、煮つけなどの具材を用意します。

 

 

4.朴葉の上にハケなどを使って薄く酢を塗ります。

(こうすることでご飯が葉っぱにくっつきにくくなります)

 

5、朴葉の上にご飯を乗せて、具材を盛り付けます。

 

 

 

6.朴葉を二つ折か三つ折りにして、紐や輪ゴムなどで留めたり、

爪楊枝で刺したりして、葉っぱが開いてこないようにします。

 

 

 

これで朴葉寿司の完成です。

半日ほど寝かせると、朴の香りがお寿司に移って味わいが豊かになります。

(葉が変色する場合がありますが、食べても問題ありません)

 

 

食べてみたいけど、朴葉が手に入らない……という場合でもご安心ください。

この辺りの地域では、5月頃になると朴葉寿司がお店に並び始めます。

期間限定品ですので、見かけたらぜひ食べてみてくださいね。

 

 

また、おへそストアーでも取り扱っています。

時期によっては欠品の場合もありますので、気軽にお問い合わせください。

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